2010年3月30日火曜日

特殊3D 動体視力トレーニングシステム説明会

3月29日(月)POWER 3Dという機械を使った動体視力トレーニングシステムの説明会が行われました。
説明会には、16名の競技団体関係者が参加しました。

一流のスポーツ選手は優れた「眼」を持っていると言われています。スポーツをプレーする時、私達の日常生活よりはるかに速い判断力と動きが求められ、この時、脳は様々な情報をもとに体に指令を出します。この情報の80%以上が眼から入る「視覚情報」だと言われています。つまり、この「視覚情報」が正確で豊富なほど、より良いプレーにつながると考えられています。このスポーツ選手に求められている視覚能力を「SPORTS VISION(スポーツビジョン)」と総称し、止まっている物を見極める「静止視力」の他に、動くものを見極める「動体視力」、それに対して素早く行動する「協応動作」などいくつかの項目に分けて測定・評価する方法が、トレーニングに役立てられています。

(Power3Dビジュアルトレーニングシステム)

スポーツビジョン項目には以下の8項目があげられます。
①静止視力(静止した指標をどの小ささまで認識できるかを測定する視覚能力)
②動体視力(遠くから近くへ直線的に近づいてくる目標を見極める能力)
③動体視力(目の前を横に動く目標を見る能力)
④眼球運動(視線を動かして複数の目標を次々に見極める能力)
⑤コントラスト感度(類似した色や物を認識する能力)
⑥深視力(位置関係を見極める立体視力)
⑦瞬間視(瞬間的に見た物をいかに多くの情報が収集されているかを見極める能力)
⑧眼と手の協応動作(周辺視野でとらえた目標に素早く正確に手で反応する能力)

以上のうち、①と⑤はこのシステムトレーニングにより向上させることはできません。

今回の説明会ではそれ以外の能力を鍛えるトレーニングシステムを指導者達が実際に体験しながら説明してもらいました。
3Dメガネを装着し、パソコンを見ながら立体的に見える目標物を判断していきます。
全部で7つのステージを週2回ほど行い、スポーツビジョン能力を鍛え、競技力を高めていくことを目的に行います。

このシステムの主な効果としては、
・目標がはっきり見える
・動くモノを正確に捉える
・視野が広がる
・位置関係を正しく認知する
・瞬時に反応する
といったことがあげられます。

今回の説明会に参加した競技団体は試験的に3ヶ月ずつ使用し、その効果を試す計画です。

このシステムをトレーニングに導入することにより競技力をアップさせるだけでなく、その試験データを参照にし、競技種目転向といった点でも考えていけるのではないかと思いました。

それぞれの人が、自分の能力に応じた競技を見つけ、自分の能力を最大限に生かした、すばらしい選手になってくれるよう私もサポートしていきたいと思います!

(コーディネーター:石井)