2009年12月24日木曜日

第8回スポーツ医科学セミナー

 12月22日(火)、徳島県立総合福祉センターで、平成21年度第8回スポーツ医科学セミナー、兼平成21年度競技力向上スポーツ指定校指導者研修会、兼平成21年度徳島県スポーツ少年団指導者研修会が開催されました。

 11月に行われた国体の報告会では、いくつかの競技団体から「メンタル部分の強化」が今後の課題としてあげられました。メンタルトレーニングは一般的にまだ普及しておらず、現場での指導方法が難しい部分があります。

 そのような経緯もあり、今回は「実力発揮につながるメンタルサポート~私が関わった実践の成果と課題~」というテーマで、メンタルトレーニングの分野で顕著な実績をお持ちの奈良教育大学教授の岡澤祥訓先生、三重大学教授の米川直樹先生を講師としてお招きし、お二人の先生がこれまでにご経験されてきたことを、実例を交えてご紹介していただきました。講演の後には、参会者との質疑応答形式でワークショップが行われ、このような場面ではどうすればいいのか?等の具体的な指導方法についてアドバイスを頂きました。

 練習は出来ないことを出来るようにするためのもの。大会では出来ることに自信を持ってプレーすることが望まれます。指導者は「負けない作戦」ではなく「勝つ作戦」を立てなければいけません。競っている試合では、指導者の方が慎重になりすぎてしまい、選手が能力を発揮できないことがあるそうです。選手が試合で最大限の能力を発揮するためには、指導者も正しい知識を持たなくてはいけないと岡澤先生はお話をされていました。そのために岡澤先生は講習会などを行う際、指導者の方も一緒に話を聞いてもらっているとのことでした。

 今回講演を聴かせて頂き、競技力と共に人間力を育てるためにも、これからのスポーツ界にメンタルトレーニングは必要不可欠なものだということを改めて実感することができました。



コーディネーター・長尾